
出身は福岡県です。神奈川県相模原市にある麻布大学を卒業し、その後は川崎市の一次動物病院で約3年間勤務しました。その後、埼玉県の一次動物病院に転職し、1年半勤務しました。埼玉の動物病院に在籍していた最後の半年間は、熊谷夜間救急動物病院でもアルバイトとして勤務していました。
川崎の動物病院では、重症例を大きな病院に送ることが多く、自分で最後まで診る機会が少なかったんです。地方に行けば自分で診断から治療まで完結させる必要があると思い、より腕を磨ける環境を求めて転職しました。麻布大学の同期が埼玉の動物病院に勤務していたこともきっかけでした。
日中の病院では院長先生がほとんどの処置を担当していたので、自分が経験を積むチャンスが限られていました。一方で夜間救急では、獣医師一人で全て対応する必要があります。そこにスキルアップの魅力を感じ、まずはアルバイトから始めました。
正直、とても大変でした。夜間は2時や3時まで勤務し、翌朝8時半には日中の病院に出勤する生活でした。体力的に厳しかったですが、昼休憩を活用して3時間ほど仮眠を取るなど工夫しながら乗り切りました。

週休3日制で働いています。休日の初日は昼間寝ていることが多いですが、2〜3日目は昼型に戻し、翌出勤日から再び夜型の生活に切り替えています。結婚しており、妻とは生活リズムが逆になるのですが、妻が合わせてくれて助かっています。
緊急時に瞬時に判断できる力が格段に伸びました。また、電話対応を通じて状況を把握しながら飼い主さんを落ち着かせるスキルも身につきました。治療方針を決める際に、医学的判断だけでなく飼い主さんの気持ちに寄り添う力も養われました。
長く熊谷夜間救急動物病院で働きたいと考えています。体力の限界を見据えながら、10〜15年をかけて後進の育成にも力を入れていきたいです。以前は開業を考えたこともありましたが、現在は勤務医としてやりたいことができており、とても満足しています。

コミュニケーション能力が高く、飼い主さんの気持ちに寄り添える人だと思います。また、夜間救急はチーム医療ですので、他のスタッフと円滑に連携できることも大切です。
早番は19時〜翌5時、遅番は21時〜翌5時です。入院患者がいる場合は8時〜9時まで残ることもあります。年末年始は特に忙しく、15時〜24時まで診療することもあります。