
夜間勤務の動物看護師は、診療補助や保定といった一般的な業務だけに留まりません。夜間は特に緊急症例が多く、獣医師が検査やインフォーム、治療判断に追われることが多いため、動物のそばに常に寄り添える看護師の役割が非常に重要になります。
動物の呼吸・脈拍・体温の変化、落ち着かない様子、普段とは違う反応など、わずかな異変に気づけるかどうかが治療の方向性を左右することもあります。緊急症例では数分単位で状態が変わるため、看護師がその変化を察知し、すぐ獣医師に伝えることが、大きな分岐点になるのです。
夜間救急は緊張感のある現場ですが、その分、看護師が動物を一番近くで見守り、命を支えるという責任とやりがいを実感しやすい職場だと感じています。
夜間勤務を始める前は、不安がまったくなかったわけではありません。生活リズムが変わることや、緊急対応に自分がどれだけついていけるのか、未知の部分が多く、挑戦する勇気が必要でした。
ただ、実際に働いてみると、日中の時間を自由に使えるというメリットが意外と大きく、自然と自分のペースをつかむことができました。趣味の時間を取りやすくなったり、買い物や家の用事を混雑していない時間に済ませられたりと、生活の幅も広がりました。
夜間という特殊な働き方ではありますが、メリハリをつければむしろ自分に合った働き方ができると感じています。今では、仕事とプライベートのバランスを上手に保ちながら、自分らしく働くことができています。

夜間救急と聞くと、「特別なスキルが必要なのでは」と不安に感じる方もいるかもしれません。しかし、実際には“動物とご家族に丁寧に寄り添いたい”という気持ちこそが一番大切だと思っています。
現場ではスタッフ同士が自然に声を掛け合い、支え合いながら動いています。わからないことがあれば相談できる環境が整っているので、一人で抱え込む必要はありません。
もし興味が少しでもあるなら、まずは実習や見学で現場の空気を感じてみてほしいです。実際に見てみると、「自分にもここでできることがありそうだ」と思える瞬間が必ずあります。夜間という特別な時間帯だからこそ学べることも多く、看護師として大きく成長できる環境が整っていると感じています。